火災の発生を契機として自衛消防隊を編成し、各隊員に役割と作業内容を通知するための防災支援システムというのがあるようですが、自衛消防隊の役割ごとに作業内容が固定的に設定されており、利用者の側で自由に作業内容を編集することができず、臨機応変な対応が難しかったようです。

 そこで、防災支援システムの利用者がタスクフローを作成・実行することを可能にするシステム発明が特許になりました(特許第7016312号)。

【請求項1】
サーバと端末とを備え、
前記サーバは、
タスクを作成するために利用される複数の機能パーツを記憶する機能パーツ記憶手段と、
前記機能パーツ記憶手段に記憶される機能パーツを組み合わせて、それぞれ1以上のタスクにより構成され、複数の隊員に割り当てられる複数のタスクフローを作成するタスクフロー作成手段と、
前記作成された複数のタスクフローを記憶するタスクフロー記憶手段とを有し、
前記端末は、
前記タスクフロー記憶手段に記憶された複数のタスクフローを取得するタスクフロー取得手段と、
前記タスクフロー取得手段により取得された複数のタスクフローのうち当該端末を利用する隊員に割り当てられた一のタスクフローと、当該隊員が属する隊の隊員の一覧とを含む第1画面を表示し、前記一覧から他の隊員が選択されると、前記タスクフロー取得手段により取得された複数のタスクフローのうち当該選択された他の隊員に割り当てられた他のタスクフローを含む第2画面を表示する表示手段とを有する
ことを特徴とする防災支援システム。

 端末を利用する隊員が属する隊の隊員の一覧及び他の隊員に割り当てられたタスクフローを表示することによって、例えば隊員は自身のタスクフローを確認した後、他の隊員により実行されるタスクフローを容易に確認することができるため、他の隊員と連携して作業をすることができるとのこと、作業の自由度が高まりそうです。